こんにちは。
お疲れ様です。
振り返り、ひどいパワハラをする人には共通的な特徴があると感じてます。
パワハラ被害が長引くと、
気分が沈みどん底に突き落とされたような状態になりますよね。
自分自身のこれまでの会社員生活を振り返り、特にひどいパワハラ上司の特徴と対策について考えてみました。
まず結論を書きます。
パワハラ上司は弱く卑怯な人間です。
立場の弱い人にきつく当たり続けるのは、"実は常に何かを恐れおびえている"からですよ。
もし本当に強い人間なら立場の弱い人にきつく当たり続けるような卑怯なマネはしませんよね。
普通に仕事をして、周りからも信頼されて、まともなはずです。
先日、パワハラに苦しまれている方からメッセージをいただきました。
「職場に行きたくないし、上司の顔を見るのが怖い」と。
やはり大変な思いをされているようでした。
そんなときはパワハラ上司の弱さを知るだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
そういう思いを込めて、この記事を書きました。
相手の特徴と弱さを知ると少し冷静になれると思います。
この記事を読むと分かること(After)
- 程度のひどいパワハラ上司に共通する特徴
- パワハラ上司の弱さ
- パワハラの打開策
パワハラの定義
まずは、パワハラの"公的な"定義のおさらいです。
厚生労働省のHPに書いてあることです。
分かっている人は読み飛ばしてください。
①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること
パワハラ行為 ①~③を満たすと考えられる例 身体的な攻撃 上司が部下に対して、殴打、足蹴りをする 精神的な攻撃 上司が部下に対して、人格を否定するような発言をする 人間関係からの切り離し 自身の意に沿わない社員に対して、仕事を外し、長期間にわたり、別室に隔離したり、自宅研修させたりする 過大な要求 上司が部下に対して、長期間にわたる、肉体的苦痛を伴う過酷な環境下での勤務に直接関係のない作業を命ずる 過小な要求 上司が管理職である部下を退職させるため、誰でも遂行可能な受付業務を行わせる 個の侵害 思想・信条を理由とし、集団で同僚1人に対して、職場内外で継続的に監視したり、他の従業員に接触しないよう働きかけたり、私物の写真撮影をしたりする
この中でも、「精神的な攻撃」が中心ではないですか?
過大な要求とか過小な要求との区別も難しくなったりすると思いますが、いずれにせよ、いずれの行為も疑いのない人権侵害であり違反行為です。
パワハラは100%ルール違反。
相手は自分の優位な立場を利用し、度を超えた精神的負担を弱い立場の人に長期間強いていますから。
パワーハラスメントに苦しむと、
責任感が強かったり粘り強い人ほど必死に耐え、プラス思考に変えようと努力してしまうと思います。
でも、それを長く続けるとやっぱり自分の心身に悪影響があります。
程度感の違いはあれど、パワハラ上司には以下のような5つの特徴があるはずです。
程度のひどいパワハラ上司の特徴5つ
結局、パワハラ上司は頭がカタいし相当の変わり者ですよね。
自分の言動を顧みて部下に謝るなんてまずできません。
部下のちょっとした気に入らない言動や態度に敏感に反応します。
ただ、気をつけておきたいのは、サラリーマン上司は「役職に見合った振る舞いをしたい」と誰でも思うものです。
だから自分の存在が脅かされるような状態は嫌います。
それに異常なこだわりがあったり敏感すぎて性格が悪いと、境界線を越えて以下のような醜いパワハラ状態になるのだと思います。
相手の心理や立場を理解することで、自分に少し気持ちの余裕ができます。
そして、相手の心理や立場が正しく理解できれば、今後の打開策のヒントになるかもしれません。
特徴①: プライドが高く威厳を保ちたがる
パワハラ上司は、山のようにプライドが高く、自分の威厳を常に保ちたがっています。
- 自分を立てない部下
- 気を遣わない部下
- 気が利かない部下
- 反論する部下
こういう部下を異常に嫌います。
理屈で負けるのを異常に嫌うのです。
そして、厳しく相手にあたり、指導の範囲を越えてしまいます。
パワハラ上司の弱さ:コンプレックスがあり焦っている
プライド高く威厳を保とうとする心理を裏返すと、普通に部下と接していては「自分の望みが満たされない」という焦りのようなものがあるのだと思います。
きっと、パワハラ上司は、人には言えないコンプレックスを表層心理か深層心理で持っているはずです。
以下のような周りに悟られたくない内容です。
- 本人が感じている自分の実力不足
- 学歴
- 身長
- 容姿
- 所属組織の位置づけ
- 隣の島にいるライバル同期
- 出世に対する執着心
そのコンプレックスを隠すために威厳に異常にこだわるのです。
特徴②: 仕事は自分のやり方で進めないと気が済まない
パワハラ上司は、一見、仕事ができるように見えるタイプも多いはずです。
仕事ができる人の特徴の一つに「状況判断力がありどんどん仕事を自分で進める」というのがありますよね。
でも、これって結構危険でパワハラと紙一重だと思いませんか?
パワハラ上司は、部下の説明や報告を聞くときも、内心は自分のやり方に固執していることがありますよ。
「最初からそれを周りに言えばいいのに」と思うのですが、そうはせずに相手の考えをまず聞いて、自分と考えが違っていたり、少しでも気に入らない部分があると、怒鳴りだしたり叱責を始めてしまうのです。
「自分の考えが常に正しい」
そう思っているのか、自分の考えとの違いを寛容に受け入れることができないのです。
パワハラ上司の弱さ:常に他人をどこか見下している
自分のやり方で仕事を進めないと気が済まないのは、結局のところ、他人を見下しているからだと思います。
仕事なんて、正解が”唯一”となることなんてほとんどありませんよね。
ABテストが同時並行でできないため、何か一つの選択が他に比べ正しかったのか、誰も検証できない中で動いています。
ABテストとは
AパターンとBパターンの成果を比較して、より成果の高いパターンを見つけること
なので、本当は他の人の意見が正しいことも普通にあるはずです。
けれど、パワハラ上司は自分のやり方に固執してしまうのです。
「自分が常に正しい」
そう"見える"ことが重要なんでしょう。
かわいそうな人ですよね。
特徴③: 気が短く結論を急ぐので傾聴姿勢は皆無
パワハラするぐらいなので部下相手にはとにかく我慢ができないですね。
部下からの説明が回りくどいと感じたり、要領を得ていないと判断するとすぐに怒りだしたりします。
気が短くせっかちで結論を急ぐので、部下の話をゆっくり聞いてうなずいて共感するなんてできません。
そんな状況で、立場の弱い部下が落ち着いてちゃんと話をできるわけがありませんよね。
こんなこともありました。
ある仕事で、パワハラ上司がデザイン案の資料作成を部下に頼んだ際、部下が作った資料が自分のイメージに合わないことに腹を立て散々文句を言っているのです。
そもそも、資料づくりなんて事前に依頼する段階で完成後のイメージを完璧に合わせることなんてまず無理ですよね。
最初に資料作成した人が60%ぐらいの完成度にしてくれたものを、関係者で協力しながら80%~100%ぐらいまで完成度を仕上げていくものです。
こういうコラボレーション(協同作業)がパワハラ上司は不得意です。
パワハラ上司の弱さ:失敗を異常に恐れるため他人に心を開けない
気が短く傾聴姿勢が皆無となってしまうのは、相手に共感しようとして相手の反応が自分の期待と違ったときが怖いからです。
パワハラ上司は、「あの人はすごい」「誰よりも優れている」と周りから思われることに強いこだわりがあります。
言い方を変えると、些細な事でも「失敗した」と周りから見られるのは許せません。
それに加えて「部下は自分より優秀なわけがない、優秀であってはいけない」という心理が働き、部下を必要以上に責めてしまうのです。
人と心を通わせることができない、やっぱりかわいそうな人です。
特徴④: 一部の人だけにきついあたりを続ける
①にも関連しますが、自分の威厳を誇示し保ちたいがために、一部の部下をターゲットに定めてきついあたりを続けます。
自分の気に入らない部下を
「あいつはダメだ」
と勝手に決めつけ周りにも愚痴をこぼし続けます。
そして、
「自分に歯向かうとこんな目に合うんだぞ」
ターゲット以外の周りの部下にもそんな無言のメッセージを送っていました。
ターゲットにされた部下は完全に無視されたような状態に陥ります。
にもかかわらず、「報連相が少ない」とか「勝手に進めるな」などの非難を普通にしてきますね。
また、『部下がダメだけど自分が立て直して仕事を進めている』と上の人にPRしたがるパワハラ上司も、一部の人にだけきついあたりをすることがあります。
パワハラ上司の弱さ:実は異常な承認欲求で頭がいっぱい
これも異常な承認欲求の強さの表れです。
深層心理では「自分がダメな人間と思われる」ことに対して、周りの人には想像できない程の強い恐怖感をもっているのだと思います。
その裏返しで、誰か責めるターゲットを作って自分や自分の手柄を大きく見せたがるのです。
やっぱりパワハラ上司は性格が悪く器も小さい惨めな人です。
特徴⑤:「自分はもっと厳しい指導を受けた」が口癖
もし、パワハラ上司が問題言動を追及されたら高い確率で言い訳する内容のひとつです。
「昔の上司はもっと厳しかった」
「それに耐えて自分は成長できた」
裏返すと、パワハラ上司自身にとって、過去の経験は人には言えないような強いコンプレックスになっているのかもしれません。
パワハラ上司の弱さ:自分の性格の悪さや問題行動をすり替える
パワハラ上司はそうやって自分の問題行動を巧みにすり替えようとします。
仮に昔、本人がひどい指導を受けたのが事実だとしても、同じことを部下に行うことが正当化されることはありませんよね。
自分の性格の悪さや問題行動から目を背けさせ、棚にあげようとする巧みな言い訳ですね。
自分の実力に自信があれば、そんな昔のことを聞かれてもいないのに周りに言いふらす必要はないはず。
今の仕事ぶりで自分の力を周りに認めてもらえますよね。
パワハラ上司はみじめで弱い人間です。
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パワハラをやめさせる・パワハラ上司から逃げる対策
「仕事に行きたくない」
そう強く感じる中、どう対策すればよいのか。
難しい問題ですよね。
対策は大きく二つに分かれますかね。
- いまの状況のまま特に何もせずパワハラが治まるのを待つ(上司または自分の異動や退職を待つ)
- 自分が行動して打開策を探す
1は、何もせずに今のまま耐える選択です。
今の職場で長く働くつもりなら、そうせざるを得ないと考えるのも分かります。
でも、それで心身は大丈夫ですか?
無理な我慢は、知らず知らずのうちに体に異変が生じたり、精神的にボロボロになってしまいます。
2は、自分が状況を打開するために行動を起こすことです。
この対策について次に5つほどまとめました。
まず最初に伝えたいことは、パワハラの程度にもよりますが上に書いたような特徴をもつ悪質なパワハラが長く続いている状態の場合、上司との直談判はやめたほうがいいです。
もともと弱い立場にある被害者が、そんな加害者上司を相手に、二人だけの関係から状況を好転させるのは不可能です。
見晴らしのいい戦場で機関銃を持ってこちらに気づいている相手に槍一本で突っ込んでいくようなものじゃないかと。
打開策①:信頼できる他の上司や同僚に相談する
これができる場合、迷わずまず最初に行うべきです。
特に、アナタの酷い状況を目にしている人であれば、相談に真剣に乗ってくれたりアドバイスをくれるのではないでしょうか。
誰かに話を聞いてもらうことで自分の気持ちが楽になったりもします。
そして、状況を心配してくれていた人なら何らかの手助けをしてくれるかもしれません。
この後紹介する対処策はもうちょっと大きな対策です。
パワハラする人にも改善するチャンスを一応与える意味でも、まずは近くの人に相談して事態が是正されるならそれがいいですよね。
注意点は、相談した相手が真に受け止めてくれずに自分は関わりたくないような態度をとられる可能性もあります。
あらかじめそういうシナリオも想定したうえで相談すれば、期待外れでもショックを小さく留めることができます。(ショックの中のショックで辛いですが気持ちは負けないように)
打開策②:しばらく休む
自分の精神状態やメンタルの回復がとにかく最優先事項です。
もし、毎日踏ん張って休むことなく過ごして、辛い状態がひどいようなら無理せずしばらく休めばいいと思います。
そして、精神疾患の可能性もあるので病院に行きましょう。
パワハラと戦うには、エネルギー回復が必要です。
そして、いずれ申告窓口に申告をせざるを得ない状況になったときにも、休んでおくことには意味があります。
というのも、いざ申告しても会社や職場の申告窓口が頼りない対応をする可能性もゼロではありません。
狭い社会の職場には、このリスクがあります。
ヒアリング結果のまとめが、「そこまで深刻な状況ではなかった」と予想していない結果に片付けられたらたまったもんじゃないですよね。
休むことにより、その深刻度が第三者にも伝わりやすくなります。
また、パワハラ上司が「やばい。やりすぎたかな」と多少は反省するかもしれませんし。(過度な期待はできないですが)
また、何よりも自分自身の辛い気持ちのリフレッシュや戦うエネルギーの充電になります。
でも、休んでいる間にお酒に頼りすぎないようには気をつけたほうがいいです。
お酒を飲んでいる最中は、確かにストレス解消になり、つらい気持ちや暗い気分をなだめてくれますが、飲み続けると長期的には気分の安定を阻害します。
昨年お酒をやめた体験から感じたことですが、お酒を断てば1カ月で気分が安定してきます。
打開策③:社内・社外の申告窓口へ相談する
周りに助けてくれる人がいなければ、申告窓口へ相談します。
その際は、必ず証跡を確保しておきましょう。
罵声や叱責をスマホで録音しておきます。
また、それができなければ、パワハラに該当する行為をされた日と内容のメモを記録しておきます。
そして、その光景を見ていた人の名前もちゃんとメモしておきましょう。
というのも、職場の申告窓口は社員からパワハラ被害の相談を受けたら、
①申告者本人
②まわりの社員・職員
③パワハラ上司
の少なくとも3者には、ヒアリングを行います。
このときパワハラ上司は「指導の一環」など、自分を正当化するための巧みに言い逃れをしてくるはずです。
また、周りの社員も、事実を知っているのにパワハラ上司との今後の関係を恐れて事実をオブラードに包んだり、正直にすべてを言わない可能性だってゼロではありません。
主張の食い違いやそんな状況に備えるためにも、証跡を残しておくことが絶対に重要です。
特に録音の証跡があれば、パワハラの事実が明白となり第三者にも分かってもらえるのが早いです。
打開策④: 転職活動をはじめる
「本当に耐えられなくなったら別の会社に行けばよい」
「白黒決着をつけた後は退職する」
そういう状態に向かって準備を早めに始めるのも悪くないと思います。
他の仕事の選択肢の見込みがたては、気持ちを強く持ちやすくなります。
ただ、本当に苦しいときは、うつ状態に近くそういう余裕も持てないと思います。
なので、自分の状態が深刻になる前に着手することが大事です。
打開策⑤:退職する(逃げる)
今のパワハラ状態の現実を速やかに終わらせる選択です。
小さい職場の場合、申告などにより仮にパワハラ上司に注意・指導が入ったとしても、同じビル・フロアに引き続き一緒にいるなら根本的な解決にはならないかもしれません。
そういうときは早々に見切りをつけて、新しい未来を探すのも自分を大切にする選択だと思います。
環境を自ら変えたら、「とても幸せな自分を見つけられた」そんなケースは世の中に山ほどあります。
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これも危険です。
「自分は絶対にあんなひどいことはしない」
今はそう思っていても、辛い経験の蓄積は、今はまともな正義感を微妙に狂わせていく危険性が・・・。
そして、将来、態度の悪い部下に対して、
「自分はもっと我慢して耐えたのに。。。」
と、つい比較して見てしまうリスクに多かれ少なかれ変わっていきます。
そうなったときに自分の過去に理解を示し、分かってくれる人なんて多分いないです。
冷静に考えると、パワハラの歴史が繰り返されるようで怖いことですよね。
そういう状態に身を置かなくてすむようにするためにも、今の自分を大切にしましょう。
今、少しでもアナタの気持ちが楽になっていたなら、この記事を書いた意味がありました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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