これまでの会社生活でさまざまなタイプの上司と働いた経験をもとに、良いチームリーダーの条件と心構えについて書きました
この記事を読むと分かること(After)
- 良いチームリーダーの条件と心構え(志を高く、チームメンバを大切に)
[toc]
良いチームリーダーの条件と心構え:志が高い
一つ目は志です。
志が高くないとチームを目標達成に近づけることができません。
”志が高い”とは、「常に声を出してメンバを鼓舞している」などの見た目の印象ではありません。
やる気を前面に出せるタイプもいれば、寡黙で物静かな感じで淡々としているリーダーもいます。
見た目から感じる表面的な印象とは関係なく、志が高い人には以下のような特徴があります。
決断ができる
何かを生み出したり新しい事に挑んだりする案件では、不確実な状況の中で意思決定を行う必要があります。
志の高い人は、腹を決めて判断を行いチームを引っ張ります。
どんな課題からも逃げない
仕事をしていると、課題が次から次へと出てきます。
課題に気づかないふりをして逃げるリーダは、周りのメンバの士気を下げます。
志が高いリーダーは、たとえ負荷が大きくかかる課題であっても逃げたりしません。
代替案を考えたりしかるべきエスカレーションをしたりしながらチームに方針を提示してくれます。
トラブルがあったとしても、時間をあまり開ける事無く軌道修正ができるのです。
目標をしっかり意識している
志の高いリーダーは、チームの目標と達成のステップを誰よりも常に強く意識しています。
目標を強く意識しているからこそ、決断もできて「どんな課題からも逃げない」のです。
そういう上司には部下が着いていきます。
責任が取れる
志が高いリーダはチームの失敗の責任を取ります。
チームメンバの誰かのせいにしたり、自分は悪くないと逃げたりしません。
責任感と覚悟を持って仕事に挑んでます。
\自分の持ち味をいかすリーダーシップを学べる本/
良いチームリーダーの条件と心構え:チームメンバを大切にする
二つ目は、チームメンバ全員を大切にできる姿勢です。
チームメンバにもいろいろなタイプの性格や個性の持ち主がいますよね。
良きチームリーダは、メンバ全員が重要な役割を持ちチームに不可欠な一員であることを意識しています。
チームメンバは、”自分が大切にされていることがわかるとプラスαの力を発揮します。
あわせて読みたい
チーム内のリーダータイプもフォロワータイプも大切にできる
チームメンバは、リーダータイプとフォローワータイプに分かれます。
チームビルディングができるリーダは、リーダータイプもフォローワータイプも同じように大切にしています。
リーダータイプの人だけを評価するわけではありません。
フォローワーがいないとチームの全体の仕事が上手く回らない事を良く分かっているのだと思います。
そもそも、リーダータイプとフォロワータイプは、本人の性格で一律に決まるわけではないのです。
そのときのチーム環境の影響を受けることが多いです。
たとえば、10人のチームがあって既にリーダータイプ数名がチームを引っ張っている状況であったとします。
新たにそのチームに加わる人は、自然とフォローワータイプになりますよね。
しかし、同じ人がリーダーシップに欠けるチームに入ると、リーダー役を率先してうまく担うこともあります。
メンバ全員のモチベーションを維持する
チームビルディングができるリーダーは、メンバー全員とコミュニケーションを分け隔てなく行います。
メンバ一人一人の異なる強みを見つける力に長けているのです。
そしてメンバの多様性を許容する懐の広さがあり、全員のモチベーションを維持してチーム内に一体感を醸成します。
一部の人だけにきついあたりをするパワハラ上司と比べると天と地の差です。
メンバに対して誠実である
しっかりしたリーダーは常にメンバに対して誠実です。
悪い行いを避け、良い行為のみを行うことを意識しています。
そうやって周りからの信頼を継続して得ているのです。
「誠実であろうとし続ける姿勢こそが、自らの恐れるものを無くす」
尊敬する上司の言葉です。
まとめ:リーダーとしての覚悟を持つ
これまでの会社生活で感じた良いチームリーダーの条件と心構えをまとめました。
- 志が高い
- チームメンバを大切にする
初めてチームリーダーに就いたときは、
「チームをまとめるにはメンバに嫌われないことが重要」、
「判断が必要なときは皆の意見を聞いて多数決で決めれば良い」
と思っていました。
確かにそれも間違ってはいないのかもしれませんが、リーダーに求められる志に欠けていました。
メンバに嫌われないよう表面的に振る舞うことが、真にチームメンバを大切にする事ではありません。
部下に反対されたり一時的に嫌われるようなことがあっても、覚悟をもって志高く決断できるリーダーが理想です。
参考動画(リーダーシップ論)
海上自衛隊にて行われた理想のリーダ論のパネルディスカッションがすごく勉強になりました。
追伸:もっと先を行く『傍観型』リーダー
私が考えていた理想のチームリーダーは上に書いたものです。
でも最近、「もっとすごいリーダーってこんな人かな・・・」と思うことがありました。
それは、チームに自律的活動をもたらすリーダーです。
上に書いたチームリーダーは、どちらかというと介入型です。
自律的活動をもたらすリーダーは、メンバー通しの相互作用で運営される状態をつくります。
決して逃げているわけではないのですが、チーム内に指示もほとんどしません。
相談されたらアドバイスや方針を伝える、
相談されなければ基本任せておく、
そんな雰囲気で懐を広くもってチーム運営ができる人です。