こんにちは。
上司対策ではないのですが、『年上の部下』ってどう接したらよいのか不安に感じることがありませんか?
20代でリーダーをしていた6人チームのプロジェクトで、48歳、45歳、44歳と3人の年上部下がいたことがあります。
チームリーダーに就いてからしばらくの間、
と不安を抱えながら試行錯誤しました。
結局、その年上の部下の人たちとは18カ月間一緒のプロジェクトで仕事をしました。
その時の経験をふりかえり、年上の部下と接する際に気をつけて効果があったことを書きたいと思います。
この記事はこんな人向けです(Before)
- 職場に年上の部下がいる
- 年上の部下と一緒に仕事をしなければならなくなった
- 年上の人と接するのが苦手
この記事を読むと分かること(After)
- 年上との部下との接し方
意外に思われるかもしれませんが、年上の部下との接し方に慣れると、年下社員より関係を構築しやすい点に気づきました。
年下の社員の中には、
など、特に若手にはありがちな仕事に対する疑問や他にやりたいことをもっていたり、社会人経験が少ないためか、とがって周りとの接し方がうまくない社員も珍しくありません。
そのような状況にある部下メンバは、こちらから話しかけても、新たな仕事を頼まれることを警戒しているのか、素直に相手をしてくれないこともあります。
しかし、40~50代の年上部下は、経験も豊富で仕事でのふるまいにも角が取れて落ち着いている人が20代よりも多いです。
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年上部下との関係構築がやりやすくなる5つの接し方
接し方①:自分より仕事経験が長い事を敬う姿勢を忘れない
年上の人は人生経験や仕事をしてきた年数が自分より長いですよね。
このため、どこかで自分にはない業務経験や知識を必ず持っていると思って接しました。
仕事ができる・できないには個人差もありますが、自分より経験してきた年数が長いことは疑いようのない事実です。
その点を忘れないようにしておけば、自分の中に謙虚な気持ちを持て相手に対して寛容に接することができました。
接し方②:挨拶は自分から行う
特に年上の社員には挨拶は自分から行うと関係を構築しやすくなりました。
自分からあいさつを行うことで「私はあなたと良好な関係を築きたいと思っています」というメッセージを相手に伝えることができます。
時間の経過とともに徐々にコミュニケーションが取りやすくなっていきました。
また、挨拶を自分からすると相手の反応でその日の機嫌や状態を推しはかることができます。
仕事に集中しているわけでもないのに、目を合わされなかったり反応があまりなかったりすると「今はあまり機嫌がよくなさそうなので、相談は午後にしておこうか」など、接する際の参考情報にすることができます。
たかが挨拶、されど挨拶です。
接し方③:年上部下の仕事の得意分野を見つけ積極的に”聴く”
年上の部下は会社での経験が長いため、その人なりの得意分野や慣れた業務知識を持っていることが多いです。
初対面から時間が経たないうちに、そのことについて自分から声をかけて教えてもらうように心がけました。
その時に気をつけたことは相手の話に傾聴する姿勢です。
話を聞く中で仕事の話になって、「それは違うんじゃないかな」と内心感じるようなこともありましたが、目的はまず関係を築くことなので相手の話を否定したり反論しないようにしていました。
また、チームリーダーの私に対して仕事の不満をいきなり言ってこられたこともありました。
そういう場合もいったんは聞き入れます。
特に最初の間は、内容を真に受けて議論するのではなく、年上の部下の話を頷いて聴くことで、「自分の言っていることを理解してほしい」という相手の承認欲求を満たすことができます。
接し方④:年上部下の趣味や特技を見つけ教えてもらう
年上の部下と少し打ち解けてきたら、趣味や家族の話を聞くようにしました。
中学生の反抗期に入った娘さんの話などをしてくれましたが、振り返るに心を開いて会話をしはじめてくれた兆候だったように思います。
年上部下に趣味や特技があまりなさそうな場合は、身近なことでもなんでもいいと思います。
- 職場の周りで昼食がおいしいお店
- 休日の過ごし方
などの当たり障りのないのなさそうな話題です。
3人の年上部下のうち、ひとりは最初の間、打ち解けることが難しく話がなかなか盛り上がらなかったこともあります。
しかし、口数が少ない相手も
「新しい年下のチームリーダーが自分と関係を築こうとしている」
「気を遣っている」
塩気味の薄い対応でもそういうメッセージは相手に伝わります。
何度か繰り返していくうちに、相手との距離が近づき仕事もやりやすくなりました。
接し方⑤: 他の社員の悪口は聞き流す
話ができるようになり、話題の幅も広がってくると、他の社員の良くない点や悪口を言ってこられたこともあります。
ある意味、相手と関係ができた証ではありますが、あまり同意のしぐさは見せず、聞き流すようにしていました。
他人の悪口にまで傾聴してしまうと危険ですよね。
悪口のターゲットにされた人に「あの人も頷いていた」と尾ひれがついて伝わってしまうと後で面倒なことになってしまいます。
酒のつきあいは・・・
年上部下もアナタも大の酒好きなら早めに一杯飲みに行くのもいいですよね。
話が盛り上がると打ち解けられて接し方が易しくなります。
ただ、アナタや年上部下が酒の席がそこまで好きでない場合、"形式的に"飲みに行く必要はないと思います。
一度きりできっと次はないからです。
"形式的な"飲み会をするぐらいなら、飲み会をしない分、仕事の時間帯のコミュニケーションをしっかりととる意識を持てばいいのではないでしょうか。
まとめ:上司ヅラせず謙虚に自分からコミュニケーションをとれば大丈夫
年上部下との接し方のポイントを実践できれば、関係構築はそこまで難しくないというのが実感です。
要は、上司ヅラせず謙虚に自分からコミュニケーションを取っていれば、関係が良くはなっても、悪くなることはありません。
- 自分より経験が長い事を敬う
- 挨拶は自分から行う
- 年上部下の仕事の得意分野を見つけ積極的に”聴く”
- 年上部下の趣味や特技を見つけ教えてもらう
- 他の社員の悪口は聞き流す
それに、年上の部下と関係があまりうまくいかなかったとしても、自分の気持ちの割り切りも年下部下よりしやすいですよね。
年下部下なら、「年上をもうちょっと丁重に扱え」と思って腹が立つこともあります。
けれど、年上部下なら「年齢も経験年数も自分より長いのでプライドがあるのだろう」と関係がうまくいかなくても自分の中で流しやすいです。
気をつけたいのは、年上部下に絶対に切れてはダメです。
切れると積み上げてきた関係に一気にヒビが入り、年上だけに修復がより難しくなります。
カッと来ても、自分より年上なのに部下にとどまっていることに目をむけて、アンガーマネージメントをしましょう。
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